にじさんじ、シスター・クレアさんの作業配信を初めて観てびっくりしたお話

あの2時間が、相当忘れられない2時間になったのでした。


はじめましての方ははじめまして!
作曲をする幸せ猫のVTuber
橙ミャオともうします。

 

橙ミャオは3月末ごろからVTuberを始めたのですけれど、
それまでVの世界についてはほぼなにも知らなくて。
Vをはじめてからも配信を観るのはどちらかといえば周りの、橙ミャオとおなじ個人VTuberさんか、小規模なグループのVTuberさんということがほとんどでした。

 

ただ、以前から周囲の…おもに曲を作る方々の間で、
「シスター・クレアさんの作業配信はBGMがなくて良い」というおはなしは聞いていたのでした。DTMerは作業用BGMを聴きながら作業できない生き物なので…(かなしいね)

 

2021年1月4日、たまたまそのことを思い出して、
シスター・クレアさんの作業配信を初めて観たのでした(にじさんじのVさんの配信を観たのも思えばこれがはじめて)。

youtu.be

 

配信を開いてみると、
シスター、という前情報のイメージからするといささかかわいらしいお声。
鈴の鳴るような、とっても落ち着くお声です(すき)。

 

作業配信ということもあるのでしょうけれど、
基本特になにか突飛な発言をされるとかでもなくて。
飼われているネコチャンに呼び掛けたり、
リスナーさんのコメントでツボっちゃったり、
ああなるほど、これは癒されるなあ…っていう納得がありました(めちゃ作業進んだ)。

 

でですね…すっっっごく驚いてしまったくだりがあって…
こちらのアーカイブの1:47:50あたりです。

 

クレアさんが(なんの前触れもなく)「どうもありがとう~」ってリスナーさんたちに向かって言うんですよね。
いわく、「ありがとうは良い言葉だよね、思ったときに『ありがとう』って伝えられたらいいなって思う」って。

 

作業配信っていう、ある種「素が出やすい場」においてこれを「なにひとつ前触れなく」言ってのけるクレアさんに、橙ミャオはものすごくびっくりしちゃったんですね。

 

シスター・クレアさんのチャンネル登録者数はこの記事の執筆当時で31.8万人。
想像して欲しいんですけど、自らが30万人に見られるコンテンツだとして。
ノータイムで言えるかな、「どうもありがとう」って。
なんか、芝居がかっちゃうと思うんです、普通は。
「コンテンツとしての自らのストーリー」に当てはめて、「コンテンツとしての自分」としての「どうもありがとう」になってしまうと思うんです。わかりやすく言うなら、舞台上の言い方になってしまう、とでも言いましょうか。

 

クレアさんの「どうもありがとう」は、コンテンツではなくひとりの人間として、同じ地平に対しての「ありがとう」だと…少なくとも橙ミャオは感じました。
あ、この人ほんとうにすごい人なんだ、って思わずにはいられなかったです。
ブレない自分の軸を強固に持った、真に「シスター」なのか、
それとも世紀の役者であるか、のどちらかだと思いました(あの空気感を演技によって作れるのだとしたら、それはそれでマジですごいことですよね)。

 

「『ありがとう』はいい言葉だから、伝えたいと思ったときに伝えたい」っていうクレアさんの考え方そのものは「わかる」。
30万人に見られるコンテンツであるクレアさんが、その「ありがとう」をまるで「目の前のお友達とお話するかのように」伝えられるということは正直「わからない」。
わからないからこそ、それが尋常ではないということは、なんとなく想像ができます。

 


ROMのみでコメントを投げる気はそもそもなかったのですけど…
そのくだりであまりにも感銘を受けてしまったものだから、
そのあとのクレアさんの「毎日動画作って…えらい!」に対して
「えらいです~…!」って手が勝手にコメントしてしまいました…橙ミャオのチャンネルアカウントでやっちゃった、はずかしながら…つい……(でもえらい、ってどうしても伝えたくなったんです、これはゆるしてほしい)

 

橙ミャオもいまはVTuberの端くれであって、しかもなおかつクリエイターでもある以上、
特定の誰かを猛プッシュするということは信条上できないのがとても残念ですけど、
VTuber界の現状最大手の一角を担う箱であるにじさんじに、シスター・クレアさんという存在があるということが、そしてその存在とすごさを2021年に知れたことが、
自身もVの世界のすみっこに身を置く存在としては、とてもとても勇気づけられる思いでした。
橙ミャオがVにならずに彼女と出会っていたら、その世界線では全力で推し活していた…かもしれません。ね…!
この世界線では、橙ミャオ自身の活動を圧迫しない範囲内(相当狭い)でゆる~く、でも確実に、僭越ながら見守らせていただけたら…そんなきもちです。

 

最後に余談としてひとつ。
橙ミャオがなぜクレアさんに惹かれたのか、を端的に示したようなツイートをシェアしておきます。なるほど…そこに目を向けてくれる方なんだね、なんだかすごく納得…